こんにちは。素材チームの樫本です。
今回はえんがわオフィスで行っている、テープのアーカイブ業務について紹介します。
以前、宮田さんが「業務紹介【2】アーカイブ業務:のこすということ」で、アーカイブ業務について簡単に紹介してくれましたが、今回は少し掘り下げて。
テープのアーカイブとは、テレビ局などで制作した昔の番組テープをデジタル化してアーカイブ(保存)していく業務です。
ビデオテープの寿命は30年から40年といわれていますし、家庭用ビデオテープと同様に再生できる機器も減ってきているのが現状です。
なので、大事な番組はパソコンなどで再生できる映像データにして、テレビでの再放送やWebでの配信などに再利用できるように残しておくのです。
現在えんがわオフィスでは、徳島のケーブルテレビ局である「テレビトクシマ」さんのテープをアーカイブしています。
テープがいっぱい…。
送付いただいたテープを再生デッキを使ってキャプチャ(取り込み)して、動画ファイルとして保存します。
再生デッキです。
たいそうな箱に見えますが、使い方は家庭用のVHS再生機とあまり変わりません。
配線などは少々フクザツですが…(´^∨^`)
キャプチャした動画は、指定されたフォーマット(型)に合わせて編集します。
(本編の前に動画の情報(クレジット)を載せるなど)
そして別の人がフォーマットやノイズを実際に再生して目視確認します。
チェック風景。
番組全体を見てチェックするわけではなく部分的に何点かを目視確認するのですが、面白い番組が多いのでついつい見たくなってしまいます(笑)。
このチェックを通らないとアーカイブデータが完成しないので、一番重要な部分です。
そうして出来上がったデータをハードディスクに保存します。
テープも返却や廃棄を行うまでは保管します。
まるで図書館みたいですね。
実はテープって繊細で、気温や湿度で劣化する早さが変わってしまいます。
横に寝かせて積み上げるのもよくないんですって。
自宅のテープなんかは全然気にせずに扱っていたので、もう見られないものもあるかもしれません…。
そうならないように、このアーカイブ棟で大切に保管しています。
神山の町並みには見られない、ハイテクな建物。
空調管理もばっちりです!
地域の伝統や生活も、テレビ局さんが作った番組も、えんがわオフィスで大切にアーカイブしています。
もしかしたら、私たちがアーカイブした番組がいつかどこかで放送されるかも…。
それでは今回はこの辺で。
文/樫本郁実