こんにちは、谷脇です。
4K徳島国際映画祭の準備に掛かりっきりだった11月でしたが、11/15(水)に佐那河内小中学校での2回目のおとなカタログを開催しました。
今回も小6・中1の2学年への授業で、佐那河内に関わるキラキラ大人3人に来てもらいました。
◎「物語を届けるしごと」坂口祐さん(デザイナー/カメラマン)
◎「ことば創作家」ひらかわひろこさん(アーティスト/ライター)
◎「つながりコーディネーター」西川高士さん(佐那河内村 移住コーディネーター)
この3人に、まずは15分ずつ講義をしてもらいました。
神奈川県出身で香川県高松市に住むデザイナー・カメラマンの「さかなくん」こと坂口さん。
海外経験も豊富な坂口さんは、ライフワークとして「物語を届けるしごと」で瀬戸内・四国のことを世界に発信しています。
他にも「四国食べる通信」を立ち上げたり、「一般財団法人さなごうち」の理事をしたり、地域の魅力を伝える仕事をしています。
佐那河内では季刊誌「さなのごちそう便り」をひらかわさんと一緒に作って、町民のみなさんにも情報発信しているとのこと。
おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞いて、物語を未来へバトンタッチするお手伝いができれば と語ってくれました。
福岡県うきは市出身の「ひらめちゃん」ことひらかわさんは、2年前から家族で佐那河内に住んでいます。
東京での学生生活、山梨での仕事を経て、新潟で結婚してから「ことば創作家」として文字を使ったアートを発表しはじめました。
モットーは「やりたいことをやる いつもベストを尽くす」。そうしていれば、さらにやりたいことができるようになるとのこと。
この日は小さいお子さんを連れての授業。さなのごちそう便りの取材も、お子さんのおかげでみなさんよく話してくれるそうです。
夢は「60歳になったら三味線一本持って世界一周」。子供たちに「一緒に夢を追いかけよう!」と話してくれました。
佐那河内村の移住コーディネーターをしている西川さんは、4歳のときに徳島市から佐那河内に引っ越してきました。
子供たちの先輩として、いろんな趣味や仕事の話をしてくれました。
釣り大好き、料理大好きで、陶芸もやれば、そば打ちもやっていて、自分だけでなくみんなで楽しむことが好きなんです。
仕事も 花屋 → タイル・土木業 → 瓦職人 → 移住コーディネーター と経験してきて、どの仕事も今の仕事に生かされています。
好きな言葉は「芸は身を助ける」。身についた知識・技術・経験は裏切らないから、何でも楽しんでやってみよう!と伝えました。
続いてワークショップの時間。
坂口さんチームは、「誰かに届けたい!村の好きな風景」 というワークショップ。
佐那河内の地図に、好きな場所、宝物と思える場所、ここにこんな虫がいるよ などをポストイットで貼り付けていきます。
その後、その中から各自一つ選んで、佐那河内をPRするポスター作りまで。
時間が足らなくて完成までは至らなかったですが、みんなそれぞれ自分の言葉と絵で、町外の人に伝えようとしていました。
ひらかわさんチームは、「言葉たわむれ」というアートのワークショップ。
6年生の国語の教科書に載っている詩をいろんな文字サイズで印刷してきたものを、ハサミで自由に切って画用紙に自由に貼り付けて1枚の作品に仕上げるもの。
最初「自由」に自分を表現することの難しさがありましたが、途中からはみんな思い切ってハサミが動き出しました。
切った文字を組み合わせて新しい漢字を作ったり。折ったりくしゃくしゃにしてから貼ったり、どんどん自由になっていきました。
西川さんチームは「千年つづく村の魅力化アイデア会議」。
佐那河内を魅力化するのに何が村に欲しいか、みんなの得意分野で佐那河内を盛り上げるには、ということを話し合いました。
「遊園地が欲しい」「図書館が欲しい」「ゴロゴロする場所が欲しい」というものから、
「お金を製造する場所があったらいいな」「国会議事堂が佐那河内にあったら面白い」など、おもしろい意見も出ました。
西川さんは「いつでも新家(しんや=佐那河内の交流拠点)にいるから、村のことについて気軽に話しに来てね」と伝えました。
最後にもう一度集まって、みんなの夢や佐那河内の好きなところを聞いたりしました。
3人の講師からは
「みんなが子供の頃に体験したことは東京にはないものがいっぱいある」
「みんないいところで育ってるんだよ」
「これからも一緒に村のことを考える仲間としてやっていきたい」
という言葉。
私からは「ふるさとの魅力は当たり前と思っている事にもあるから、普通と思っていることも人に話してみてね」と伝えました。
今回の授業でも、いろんな大人がいることを感じてもらえたと思います。
また、地元の佐那河内を考えるいい機会にもなったかと。
何かしら子供たちの気付きになればいいなぁ。
講師のみなさん、本当にありがとうございました!
文/谷脇 研児