今年の阿波踊りの終わり
投稿日: カテゴリー: 暮らし

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市内での阿波踊り本番前には踊りへの意気込みを語る人が多いのに、終わった後の感想が少ないっていうのは本当に疲れているからかも知れません。

私の今年最終の阿波踊りは、8月22日(土)小松島チャリティー阿波踊り。
8/12(水)~16(日)の夜まで阿波踊りをして、17(月)~21(金)まで終わらぬ仕事に満身創痍で挑んだあとでした。

8月22日に笛を吹いた瞬間、両手が一気にしびれ、笛をおっことすかと思いました。
市内・地元の踊りが終わると、気が抜けてるんでしょうね。体はすごく正直でした。
ま、悔しいので、言い訳です。

私の所属する「よあかし連」には、踊りの明確な型がありません。
ルールは漠然とあるだけ、あとは個人が考えて型を作り、音に乗って踊っています。
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連員みんなで円を組み、その中で踊り子が代わる代わるに踊る、「輪っか」。

阿波踊りは遊びです。
遊びには、ルールがあります。
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小さな連員に教えるルールは---
しゃがんで待つこと。
鳴物が鳴っている間は手拍子をすること。
人の踊りを見て
タイミングをみて踊りだすこと。
混みあっていれば、ズラして踊ること。
音に合わすこと。
かけ声には大きな声で返すこと。

鳴物としては、音も踊りに合わせて変化させること。
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上記のようなルールに対して、雰囲気でやっていけっていう事は、ある意味一番難しいかもしれません。

こんな私たちの踊りを見てくれる人が多いときには、最後に観客みんなを巻き込んで踊ります。「輪踊り」です。
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輪踊りで一緒に盛り上がってくれた人に、「ありがとう」って言ってみると、
「こちらこそっ」ていう人もいっぱいおれば、シカトされることもよくあります。

「輪っか」が地味やからとか、邪魔だと鳴物の後ろで暴言を吐いていく人も稀におります。
ずっとウチワで扇いで応援してくれる人もおります。

大きな桟敷でやるようなことを路上で一生懸命やることには無理があります。
道は桟敷や踊り広場ではなく、人も移動する道なのです。
人が通るところは確保しておかなければなりません。

踊っている中に、流してきた連が突っ込んで来そうなこともあります。
前方と自らの連の状況把握をしなければならない高張(提灯)係は実はとても重要なのです。
その役割が担えないのなら残念です。
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毎年いろんな人が踊りに関わり始めて、
毎年いろんな人が踊りに参加することをやめていきます。
阿波踊りにもいろんな思考・嗜好があります。

怒ることも悲しむこともないなんて、そんなわけがない。
楽しい・おもっしょかったって思いがトータルで少しでも多いなら、
阿波踊りは、これからもずっと続くんじゃないでしょうか。

私は、今年は意外なこともいっぱいありましたが、おもっしょかったです。
さー来年はどうなるんだろうなぁ。
お疲れ様でございました。
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文/中野祐里