こんにちは。えんがわオフィスの橋本です。
昨年の8月に徳島へ転勤してきて神山での仕事にも大分慣れてきました。
今回は現在担当しているアーカイブの業務について3つの側面から紹介させていただきます。
まず1つ目は放送用映像のアーカイブ業務です。
恵比寿本社と共同でテープのデジタル化を進め、LTOや光学ディスクといった、アーカイブ用メディアの保管を行っています。
えんがわオフィスはBCP対策を目的として始まったこともあり、メディアの保管を2拠点に分散することで、リスクの軽減を計っています。
アーカイブ棟といわれる所蔵庫の温湿度管理や耐震対策のような地味な仕事も重要です。
(アーカイブ棟)
2つ目は地域アーカイブの活動です。
ここ神山町を拠点として、地域に根ざした映像の収集、保管、公開までを行っています。
今年からアーカイブキャラバンという活動を開始しており、
地域の方々や団体から収集した8mmフィルム等の映像資料をデジタル化して、
メタデータ(いつ、どこで撮影された、どのような映像かといった属性情報)の付与を行い、
ウェブサイト等でも公開していくことを目指しています。
(アーカイブキャラバンの様子)
3つ目は制作業務です。
自治体等からご依頼いただいたドキュメンタリー等の制作を通して、
現在の地域イベントや出来事を記録し、作品化します。
下はいずれも阿波踊りの映像ですが、
現在と過去を比較することで文化の変遷を発見することができます。
映像の文化は近代の重要な歴史資料でもあり、共同体の記憶となるものですが、書物のように図書館で収集・保存され利用できるような文化がまだ根付いておりません。
そのような貴重な資料を発見しつつ現在進行形でアーカイブ業務を進めていけばと考えています。
文・写真/橋本 敏和