『神山で働くという選択。』なんていう、
どっかの自己啓発本のようなタイトルを付けてはみたけれど、
ここで働き出した当初の私はというと、
この町で働く事を「選択」したという認識は全くなかった。
「えんがわオフィスで働く為には、神山で働くしかなかった。」そういう流れだ。
神山が嫌いだったとかそういう事はまったく無い。
というより、好き嫌いを判断するような情報も持ち合わせていなかった。
要は、働く場所の事なんかまったく考えていない転職だった。
地元(徳島)で映像の仕事ができるなら、くらいの考えだった。
しかしここで働き出すと「なんで神山にきたんですか?」という事を
本当によく聞かれる。
「なんでこの会社で働き出したんですか?」ではなく。
【なぜ自分は神山で働き出したのか…?選んだのか…?】
そんな考えをまったく持っていなかった私にとって、
それは結構な衝撃だった。
この町で働き、町の色々な方と話し、1年半が経った。
自分がいかに「なければならない」という鎧を付けていたかがよくわかった。
まだほとんど外せていないけれど、気付く事はできたように思う。
そして「自分は、本当はなにがしたいのか?」という自分の本当の気持ちを
素直に問う事も少しずつ出来るようになってきた。
もっと「自由」にしてもいいという事が
分かってきたのかもしれない。
そのぐらいの事さえもお恥ずかしながら気付けていなかった。
いろんな言葉を下さったこの町の人に、えんがわオフィスの環境に本当に感謝したい。
結果、選択したつもりは無かった1年半前の
『神山で働くという選択。』は、いい選択だったように思う。
しかし、全ての人が「神山に来たら全てがいい方向に変わる!」
という訳でもないとは思っている。
そんな天国のような場所はない。
いい面もあればいいとは言いにくい面もやはりある。
たぶん、どこでもそうだろう。
また、都会で働くのが悪ではないとも思っている。
私も都会で働いていたあの頃の生活はそれなりに充実して楽しかったし、
その選択も間違っていなかったと思う。
その経験があったからこそ、今の選択が良かったと思えているのだと感じる。
だからこそ神山で働く私がここから発信したいのは、
「こういう場所(神山)で働く/暮らすという選択もありますよ。」という事だ。
東京が良いとか悪いとか、神山が良いとか悪いとかではなく、
働く環境や働き方は選べるという事を知ってもらいたい。
そして、選択肢があるという事に気付いてほしい。
私が今まで全くその選択肢に気付いていなかったからこそ…。
これを読んで下さった方が『神山で働くという選択。』を
自分の新たな選択肢として追加して下さったなら嬉しい限りです。
「なければならない」なんてものは、
新たな選択肢を手に入れる事で案外簡単に崩れるのかもしれない。
なんて考えたりする今日この頃です。ハハハ。
『神山で働くという選択。』に興味をもたれた方は↓覗いてみて下さい。
選択肢を見つけたら次は行動!なんて…。
なんかステマみたいで嫌だな。。。
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文/橋本 育実