おとなカタログ#19@宍喰中学校
投稿日: カテゴリー: イベント


こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2018/12/04(火)は、宍喰中学校1・3年生に海部郡に関わるキラキラ大人3人
 ◎「新米漁師」岩本 健輔 さん(株式会社リブル
 ◎「展覧会を作る人」宮本 紫野 さん(タニのいえ
 ◎「クリエイター」小林 大介 さん(DAISUKE KOBAYASHI
の授業を受けてもらいました。
 
 
新米漁師の岩本さんからスタート。会社員であり、漁師であり、釣り人であり、理学博士でもある というユニークな人です。

岩本さんは静岡出身で、現在は海陽町でカキの養殖(ロングラインシステムという新しい方式!)にも取り組んでいます。
子供の頃から釣りが大好きで、琉球大学ではアイゴという魚の研究(いろんな国で魚を獲ってDNAを分析)をして理学博士に。
今は別の会社員もしながら、海陽町の新たな名物とするべく那佐湾でカキも養殖。おしゃれなカキとして消費される工夫も。
こんな田舎の漁業でも新しいことができる! それが過疎化のループを脱却するキッカケになれば と伝えました。
 
 
続いて、展覧会を作る人の宮本さん。「牟岐・出羽島アート展2015」ディレクターなどアートに関わる活動をしています。

宮本さんは海陽町で生まれ育ち、今は阿南在住ですが、「タニのいえ」というアートスペースを海陽町で週に3回ほどやってます。
牟岐町の村上武士さんの作品で「アートは人の見方・価値観・考え方を一枚の絵で変えられる!」と感じ、アートに興味が湧いた。
美術大学でアートプロデュースを学び、「アウトサイダー・アート」「地域でのアートプロジェクト」の2つが自分の軸となった。
そして今、田舎とアート・障害者との関わりをテーマとして、「タニのいえ」でアート展示・雑貨・カフェ・惣菜販売も行います。
何がやりたいかわからなくても、その時々で興味あることに全力で取り組んだら、なんとなく道が見えるかも と伝えました。 
 
 
3人目はクリエイターの小林さん。映像制作や写真を軸として多彩な活動をしています。

愛知県出身で釣りが大好きな小林さん。谷脇が牟岐町の地域おこし協力隊募集を紹介したのをきっかけに4年前に牟岐町に移住。
ビデオグラファー・フォトグラファー・ウェブ制作・ドローン・釣り・狩り・料理・音楽と、仕事と遊びの境がない生活です。
好きなことしかやりたくない。自分が喜ぶ →周りの人を喜ばせる →喜びを誰かに伝える →家族・町が喜ぶ といい循環になる。
好きなことを見つける努力して、好きなことを追求して下さい。そしたら日本がおもしろくなる と伝えました。
 
 
次はワークショップの時間。


岩本さんは「ブランディングにチャレンジしてみよう」。岩本さんたちが海陽町で手掛けている養殖カキの売り方を考えました。
商品名としては「那佐パール」(那佐湾で養殖)「ミルクオイスターキング」「侍(SAMURAI)」(海外販売) という案が出ました。
岩本さんは、時間が短いなりに一生懸命やってくれて嬉しかった。売れたら雇ってあげます。 と言いましたよ(笑)。
 
 


宮本さんは「身近な大人が中学生だった時のことをZINEにしよう」。
宿題として、家族などが中学生の時のことを取材してきたのを、ZINE(ザイン)という簡易冊子にまとめてもらいました。
「お父さんは中学の野球部で4番だった」「お母さんの中学時代はツッパリ時代だった」「おじいちゃんは山でチャンバラしてた」
と、どれもなかなかおもしろい内容でしたね。
  
 


小林さんはクリエイティブ(自分でやってみる)活動として「コーヒーを焙煎して飲んでみよう」。
コーヒーの生豆を自分たちで焙煎して、フレンチプレスという方式で淹れて、みんなで飲んでみました。
中学生にはまずくても、おもしろい経験と思ってやったそうですが、意外にみんな(それなりに)飲んでくれたようです。
 
 
最後にシェアタイムとして、もう一度全員集まって、ワークショップの振り返りと生徒みんなの夢を聞きました。
中には、プロサーファーという声も何人かあって、さすがにサーフィンの町だなと思いました。
みんな夢に向かってどんどん進んで欲しいですね。(夢は口に出すと、応援してくれる人が増えるよ!)
 
 
そして、最後の最後にキラキラ大人たちからのメッセージ。
岩本さん:田舎育ちなら、どこででも暮らせます。ここで育ったことは絶対プラスになるよ。
宮本さん:生き方は人それぞれ自由です。それぞれに楽しく豊かに生きれる人生を探して下さい。
小林さん:好きなコトをひたすらやり続けてください。中途半端はダメ。
谷脇:今まさに次の維新が起きる時。脱藩浪士だと思って自由に羽ばたいて。
 
 

生徒たちには、身近にいろんな大人がいることを感じてもらえたかと思います。
講師のみなさん、本当にありがとうございました!
 
 
文/谷脇研児