徳島の夏は、阿波おどりの夏です。
しかし、残念ながら青年層の踊り手は若干少ないです。
若者の多い「えんがわオフィス」でも、いま現在阿波おどりをしているのは
私、おすすめチーム中野だけです。
私が所属している連は「よあかし」といいます。
夜明けまで踊り明かそうという意味で、私の地元・徳島県勝浦町に昭和40年くらいにできたそうです。
私の阿波おどり歴は25年くらい(3歳くらいからの記憶がある)で、
担当は女踊りと笛を吹いています。
よあかし連は所属している人が少ないため、基本女踊りのスタンスでいますが、
笛が必要なら吹いています。
よあかし連に笛はいま1本だけです。
調子が少し独特なため、合わせるのが難しいんです。
とにかく音はめいっぱい鳴らさないと、よあかしの鳴り物の中だけでも聞こえません。
私は踊る側でもあるので、音はとても大事なことがわかります。
練習の参加人数が少ないので、必要な鳴り物から人員を埋めていくと、
笛担当は比較的空いてしまっていました。
私が中学に上がる前には、笛の音を聞きながら踊る機会は少なかったです。
その頃は、同世代の人らも他のことで忙しくて全然練習に来なくなり、おっちゃんたちの中に子供は私一人だけという状態でした。
何年か正直つまらなかったです。
でも、本番にはみんな来るし、阿波おどりは楽しかったのでやめるという意識はなかったです。
そこで笛の練習を始めたのです。もう15年前の話です。
いまでは私も、ワイワイと踊る小さな子供たちの面倒をみる年回りになりました。
(自分がそうされたように)
人が変わり時代も変われば、連も変わっていきます。
でも、自分が楽しかったことはみんなにも味わってほしいと、自分の小さな頃を思い返しつつ今年も練習に励んでいます。
でも、またいつか「よあかしの笛」を聞きながら踊りたいなと思います。
もう本番直前なので、仕事の後の練習も最後のがんばり時です。
お盆も通常営業の弊社では、仕事をしてからの阿波おどりの本番に参加となります。
勤務時間を融通していただいてますが、きっついです。
ほんまに阿呆(あほう)ですね(笑)。
是非、阿波おどりを見にきてください。
そして踊る阿呆(あほう)になってみてはいかがでしょうか。
桟敷にはあまりいない「よあかし連」です。
見かけた際には、どうぞよろしくお願いいたします。
文/中野祐里