こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2/6(火)は、牟岐中学校1年生18人に海部郡に関わるキラキラ大人3人
◎「自然体験インストラクター」井上知美さん(むぎ青空プロジェクト)
◎「ローカル・インテグレーター」遊亀聖悟さん (株式会社あわえ)
◎「サーフボード職人&猟師」家形智史さん(有限会社オノグラスワークス)
の授業を受けてもらいました。
実は私は2/3(土)に体育館でフットサルしてて、アキレス腱を切ってしまいました(涙)。(なんと人生2度目)
なので、この日は松葉杖での授業となりました。
キラキラ大人たちに、まずは15分ずつ講義をしてもらいました。
ピコさんこと井上知美さんは牟岐町にてご夫婦で川遊びや滝登りなどの自然体験活動を企画・運営しています。
東京出身で大学生になるまでは自然体験がなく、地方の人に比べて何もできなかったので、自分も何もないところから何かを生み出す力を付けたいと思ったことが今の仕事に繋がっています。
そして今の仕事では、自分がやりたいことを形にして、その経験がない人の体験に繋げています。
遊びは学びに繋がる。体験することは考えてやってみることなのでよく身につく。まずやってみる力が大事と話してくれました。
遊亀(ゆうき)さんは牟岐町のお隣・美波町(日和佐)で生まれ育ちました。いかにもウミガメの町らしい名前!24歳と若い!
ローカル・インテグレーターとは「田舎の不便なこと」を「都会の先進技術」で、「都会のしんどいこと」を「地域の資源」で解決していく人という意味です。
大阪の大学を卒業して大阪の都市銀行で働いていたけど、地元美波町が少しずつ元気になっていく様子を感じ、その中心にある「株式会社あわえ」の存在を知ったことで、そこに昨年転職して帰ってきました。(職場は元銭湯!)
あわえ社は、美波町にサテライトオフィスなどを誘致して町が元気になったことで、全国にそのノウハウを教えています。
みんなも一度は都会に出て、何でもやってみて欲しい。そうすることで地元のことにも新たな気付きがあると伝えました。
家形さんはここ牟岐町で生まれ育ち、一時期関西に出ていましたが、今は町内のサーフボード工房でサーフボードを作っています。
牟岐町には内妻海岸という徳島のサーフィン発祥の地があって、自分も高校のときからサーフィンを始めたそうです。
サーフボードが出来ていく工程を説明してくれた後、もう一つ好きでやっていること「狩猟」の話へ。
牟岐町の農作物への獣害を少しでも減らしたいと思い、罠を仕掛けてイノシシや鹿を獲り始め、どうせならおいしく食べたいということで、処理の仕方を習得して、今ではすごくおいしく食べられるようになったそうです。
YTSNK(ワイが獲って捌いた肉を食う)会というイベントでジビエ文化推進活動も。うまそうなジビエ料理の写真がいっぱい!
続いてワークショップ
井上さんは「使えるとカッコイイ!ロープワーク講座」で、本結び・巻き結び・もやい結び を実演してから、みんなで練習。
(参考:http://trpla.nrc.gamagori.aichi.jp/kyoiku/musu/musu/)
パイプ椅子にロープを結んだり、ブルーシートの四隅で石をくるんでロープを固定して張って日よけや雨よけにと、ロープひとつを使いこなせばいろんなことに使えてカッコイイですよね。
遊亀さんは「いろんな街を見てみよう」ということでパソコンルームへ。
日本のどこかに飛ばされてゲームスタート。その場所からストリートビューを操作して、いまどこにいるかを当てるゲーム(正解位置からの距離が近いほど高得点)をみんなでやりました。(https://geoguessr.com/maps/japan)
みんな最初は難しかったけど、何度かやるうちにコツをつかんだようです。(看板や標識を見つける!)
ストリートビューで新宿の街を散歩したりもして、いろんな町の様子をパソコン上で楽しみました。
家形さんは「野生動物を捕まえよう! 」ということで、学校のすぐ裏のトンボ公園で罠猟の実演。
家形さんがあっさり獣道を見つけて、みんなも探す。獣道にも「濃い」「薄い」があって、よく通る道が「濃い」道とのこと。
子供たちが見つけたけ獣道に、「薄い!もっと濃いのを探そう!」
次に罠を仕掛ける実演。獲物が足を置く場所を計算して仕掛ける。獲物が罠を踏んだら、ワイヤーが閉まって足が抜けなくなると。
唯一、校外へ出て活動していましたが、時間通りに戻ってきた素晴らしいチームです(笑)。
最後にもう一度集まってシェアタイム。
ワークショップのそれぞれの活動の様子と感想を共有してから、みんなの夢を聞きました。
まずは大人たちが夢を発表。
家形:サーフィンの楽しさ・野生肉(ジビエ)の美味さを色んな人に広める!!
井上:原始人より強く生きる(災害があっても生き抜ける力) & 生き生きとした地域づくり
遊亀:住み続けたい美波町をつくる
谷脇:サーファー(家形くんに教えてもらおう!)
つぎに子供たち。プロ野球選手、学校の先生、ゲーム関連の仕事、イラストレーター、プロバスケット選手、医者、体操の世界大会に出る、獣医、宇宙に行く、マカロン食べたい などなど みんな夢を叶えろー!
大人は子供の夢を応援しますよ。だから、ゆっといてくれたら、応援しやすいのよ。どんどん話してね。
最後にひとことずつ
家形:いろんな人に出会って、いろんなことを学んでください。
井上:日々変わっていくので夢も変わっていく、興味があるなといういろんな所へ行って挑戦してみて。
遊亀:とりあえず一度都会に出て、いろんなことを知って欲しい。
谷脇:失敗オッケー!どんどん失敗=チャレンジして!一歩で世界が変わるよ!
記念撮影の掛け声は「ハイ、千年!」でした(笑)。(千年サンゴらしい)
授業の後にもらった子供たちの感想には
「自分が知っていた仕事とは全然ちがう仕事もあるということを知りました。」
「私はずっと牟岐町にいるので、高校生や大学生になったら都会に出て、田舎ではできないことを体験して勉強したい。」
「みんな町のためにいろいろなことをしてくれている人だと知りました。僕も大人になったら町のためになる仕事がしたいです。」
など、何かしらの気付きがあったようで本当に嬉しいですね。
講師のみなさん、本当にありがとうございました!
文/谷脇 研児