おとなカタログ#6@木頭小中学校
投稿日: カテゴリー: イベント


こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
おとなカタログ#6は12/5(火)に、木頭小中学校で小5から中2までの17人にキラキラ大人3人
 ◎「地球写真家」石井友規さん(株式会社丸菱
 ◎「人と自然をつなぐ人」有正あかねさん (NPO法人里山みらい
 ◎「林業経営家」岡田育大さん(株式会社フォレストバンク
の授業を受けてもらいました。

この3人に、まずは15分ずつ講義をしてもらいました。


水中撮影の格好で登場した石井さん。子供たちのハートをわしづかみです。
地球写真家とは、地球の各地(世界中・日本中)で美しい写真を撮り、地球の真実とともに子供たちに伝える仕事とのこと。
石井さんが撮影してきた世界の写真には、みんな感嘆の声を漏らしていました。
「人生は脱線の連続、失敗しても気にするな!」という言葉が、多くの子供たちの心に残ったようです。
最後に石井さんが海陽町で撮影した、サンゴの産卵の4K映像を見せてくれましたが、神秘的で素晴らしい映像でした。


有正さんは、自然の中で遊ぶのが好き! だから人と自然をつなぎたいと思い、以前は富士山のふもとの自然学校でガイドとして働いていたそうです。
雪に残る鹿の足跡(木頭の子供たちは全員鹿の足跡を見たことあるそうです!)の写真や、溶岩洞窟のガイドの様子を教えてくれました。
洞窟探検のリュックも見せてくれて、実際にヘルメットを被ってほふく前進する様子を説明してくれました。
神山町の「里山みらい」では、B級のすだちを都会のシェフに活用してもらって(ハンバーガーのソースにするなど)新しい食べ方を提案するなど、都市と田舎をつなぐ仕事をしています。
「田舎には、都会の人が欲しいものがいっぱいある」と子供たちに教えてくれました。


木頭生まれの岡田さんは、ここ木頭の西宇地区にばあちゃんちがあって本籍地とのこと。
先祖代々、木頭の林業を担ってきていて、なんとその19代目!そんな岡田さんのじいちゃんのじいちゃん(15代目)は「じょうたろう」さんで、この学校の子なら誰もが知っている愛歌「木頭の子どもよ」の歌詞にその名前が出てくる(この学校でも校歌と共に飾られている)とのことで、さらに岡田さんを身近に感じたようです。
岡田さんは木頭での林業の他に、20社の社長業・公認会計士・地域活性化の活動といった、多彩な活動を説明して子供たちを驚かせていました。
いま現在、西宇のばあちゃんちを古民家改修中で、林業博物館として活用するそうです。
 
 

次にワークショップ。

石井チームは「ビーチアートを作ろう!」で、石井さん自身が海岸で集めた貝殻やシーグラスなどをホットボンドで小物(鏡や小物入れ)にくっつけて、自分だけのオブジェを作りました。
子供たちからは、今度は自分で集めたもので作りたいという声もありました。




有正チームは「五感であそぼう」で校外へ。立派な木が何本もある、素敵な神社が校庭のすぐ横にある素晴らしい環境ですね。
まずは木の根っこにおもちゃを10個隠して、それを何個見つけられるか。
次はかくれんぼ。みんなが野生動物になって人間に見つからないように(目だけは必ず人間を見る)、どんどん人間に近づいていって、一番近くまで見つからずに来れた人が優勝(野生の王者)というもの。
どちらのゲームも、いつもと意識や視点を変えることで新しい発見があるということに子供たちも気付いたようです。



岡田チームは「木頭の未来を考える」。みんなで木頭のいいところ・悪いところを出して、それらを組み合わせて新しい魅力を作れないかというもの。
で、こんなイベントがあったらいいなぁ とまとまりました。
・サルの一本乗り(サルが木頭杉一本乗りをする)
・リスのゆず玉乗り(リスがゆずに乗って転がして進んでいく)
・太布なイノシシ(闘牛みたいに太布でイノシシを操る)
・クマのつかみ取り(クマがあめごをつかみ取りする)
将来こんなイベントがある(かも知れない)木頭にみんな来てくださいね!

この議論の中で、クマを見た子供多数!
シカ、イノシシ、ゆず、あまご(あめご)、鮎は誰も買ったことない(タダでもらえる)!
という、木頭のいいところがよく分かりました。
 
 

最後にシェアタイムとして、ワークショップの内容の共有と、みんなの夢を聞きました。
夢がある人もない人も、あせらずに自分の楽しいものを探求していって欲しいですね。

最後にひとことずつ
・石井「人生は脱線の連続です!失敗を恐れずにがんばれ!」
・有正「あぁこれ楽しいなぁということがひとつでもあれば楽しく豊かに生きられるよ」
・岡田「木頭から一度は出て行ってチャレンジして、いつでも帰ってきて一緒にサルの一本乗りをしましょう(笑)」
・谷脇「失敗OK! どんどんチャレンジして、楽しみながら成長してね」
と伝えました。


みんな素直でとても気持ちのいい子供たちでした。

授業の後にもらった子供たちの感想には
・人生は脱線の連続と話していたので、僕もどんどんチャレンジして脱線して学んでいきたいです。
・私は夢のことをあまり考えなかったけれど、今日の授業で、夢のことを少し考えるようになりました。
・有正さんが「いろいろな視点で考える」ことに気付かせてくれました。これからは正面だけでなく、いろいろな視点からものごとを判断して、難題をクリアしていきたいです。
など、何かしらの気付きにはなったようで本当に嬉しいです。
みんな好きなことを探求して、夢をかなえろー!

講師のみなさん、本当にありがとうございました!

文/谷脇 研児