おとなカタログ#37@松茂中学校
投稿日: カテゴリー: イベント

こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2021/07/02(金)は松茂中学校にて、2年生に近隣のキラキラ大人3人
 ◎建築家:島津 臣志 さん:島津臣志建築設計事務所(佐那河内村)
 ◎ワイン屋さん:上田 ゆりえ さん: ドイツワイン専門店L-mnd(エルムンド) (鳴門市)
 ◎野球人&課題解決のプロ:谷田 成吾 さん:徳島インディゴソックス(徳島市)
が授業をしてくれました。

まずは、私・谷脇から自己紹介や仕事についての話をしてから、3人に15分ずつ話してもらいました。
まずは、建築家の島津さんからスタート。

島津さんは、佐那河内村の築100年の古民家を改修して家族で住んでいて、子供が少し大きくなったので、仕事場を万代町に移して作業しています。
建築家になったときは、ずっとやっていたサッカーの友人たちから仕事の依頼が何件もあって、この仕事がスタートしたそうです。
建築士の仕事は設計(図面を描く)と監理(建築現場の管理)の2つからなっていて、図面についてはパソコンでどこでも描けますが、クライアントや現場の職人さんたちとコミュニケーションをする能力が重要とのことです。

続いて、ワイン屋さんの上田さん。

上田さんは、鳴門市の大麻中学校から鳴門高校・徳島大学と進み、大学卒業時になりたいものがなくて焦ったけど、ふと「夢=職業」でなくてもいいんだ と気付いて、「こんな人になりたい」「あんな人にはなりたくない」ということを考え、仕事はなりたい自分になるための手段と考えました。
ワイン屋さんになったキッカケはお父さん!上田さんが中学生のとき、町おこし目的でドイツ館でイベントを開催したことから、ドイツワインを輸入・販売する会社を立ち上げて、すごく大変そうだけど、すごく楽しそうに仕事をしていたそうで、それを手伝いたいと思ったから。今では、この仕事は天職!と思えて、すごく楽しいそうですよ!

3人目は、野球人&課題解決のプロの谷田さん。

谷田さんは、小学校3年から25歳まで野球一筋で、神奈川の高校時代は通算76本塁打、慶応大学では15本塁打、背番号24で「高橋由伸2世」と呼ばれて、ドラフト指名確実と思われていましたが、指名漏れ。
その後、社会人野球の名門エネオスで活躍するも、2年後またも指名漏れ。で、やりたいことをやろうと渡米してメジャーに挑戦!
しかし、うまくいかずに、最後に徳島インディゴソックスに入団して、プロからの指名を待ちましたが夢叶わず、当初に決めていた通りに25歳でキッパリ野球を諦めました。
そして、東京で一度就職しましたが、インディゴソックスの球団代表の話があり、自分が最後にしっかり野球に取り組めた環境に関わりたいと徳島に戻り、今では、その球団代表とAIシステム開発会社の社長の二刀流で楽しく仕事しています。
後悔しない進路の決め方として、
 1=情報を多方面からいっぱい集めて考える
 2=大切な人の理解を得られる(説得できる)ように努める
とアドバイスしました。

次は3つに分かれてワークショップの時間。
島津さんは、「小説の風景を描写しよう」。

小説を読んで、そこに文章で説明されている建物をスケッチに起こすワークショップで、建築家の仕事の「クライアントの話を聞いて、それをスケッチに起こす」ことの練習をしてもらいました。
ちょっと難しくて、なかなか手が動かない班もありましたが、何人かはしっかり手を動かして、仕上げてくれました。
この年頃だと、人の評価を気にして行動に移せないことがあるかと思いますが、思い切って動いてみてくださいね。

上田さんは、「100円商品開発ワークショップ」。

鳴門の商店街で実際にやってる「100円商店街(全部の店が100均ショップになる)」のを実際に体験してもらい、100円で儲かる商品を考えてもらいました。
・100円でみかん入れ放題(30秒)袋持参で+10秒、袋代20円。
・100円で廃車を3回ぶっ叩いてストレス解消!
など、おもしろい案が出てましたね。

谷田さんは、「課題解決・目標達成のための方法を見つけよう」。

まさに今、メジャーリーグでの二刀流で話題の大谷選手が高校1年のときに書いた目標設定シートがこのマンダラチャートでしたよね(目標=8球団ドラフト1位)。各班で「解決したい課題」を真ん中に書いて、その周辺に「なぜそれができないか?」8個、さらにそのそれぞれについて8個の解決策を書いて、合計81マスを埋めるもの。
時間があまりないので、全てを埋めるのは難しいかと思ってましたが、ほとんどの班がすべての欄を埋めてました。素晴らしい!
で、各班でナイスな解決策に投票してもらいました。
 1:課題=男女関係を良くしたい、解決策=ちょっかいを出さない
 2:課題=勉強ができない、原因=勉強を始めるまでが長い、
   解決策=ご褒美をつける、机に好きな写真やものを置く(机に行きたくなるように)
などなど、 素晴らしい解決策が出てきてましたよ。

各ワークショップを終えてから、シェアタイムとしてもう一度全員集まり、ワークショップの振り返りを行いました。
また、生徒に夢を聞いてみたら、何人もが手を上げて、自分の夢を語ってくれたのは嬉しかったですね(この人数だとなかなか手を上げてくれない)。

多彩な3人の講義・ワークショップでワイワイ楽しい時間でしたね。
生徒たちは、今回も身近にいろんな大人がいることをしっかりと感じてもらえたと思います。
何かしら子供たちの気付きになればいいなぁ。

松茂中の子供たち、みんな夢に向かって突き進めー!
いつも応援してるでー!


講師のみなさん、本当にありがとうございました!


あー、今回も楽しかった。
これからもよろしくおねがいします。

文/谷脇研児