おとなカタログ#42@三好中学校
投稿日: カテゴリー: イベント

こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2022/03/18(金)は三好中学校にて、2年生に近隣のキラキラ大人3人
 ◎茶農家:曲 大輝 さん:お茶の曲風園(三好市山城町)
 ◎ フォトグラファー:上野 優子 さん:上野写真館(三好市池田町)
 ◎田舎で0を1にする人:横川 和輝 さん:株式会社Fobs(三好市池田町)
が授業をしてくれました。
 

まずは、私・谷脇から自己紹介や仕事についての話をしてから、3人に15分ずつ話してもらいました。
まずは、茶農家・曲さんからスタート!

曲さんは徳島の西の西、三好市山城町でお茶づくりをしています(曲風園)。上名小学校(廃校)→山城中学校→貞光工業(現つるぎ高校)と進んで、香川の自動車部品メーカーに5年勤めてから、23歳で実家に戻ってお茶農家を継いで8年目。
最初はやらされ仕事で、楽しくなかったそうですが、自分から積極的に取り組み始めると、いろんな人と繋がって、いろいろと学ぶことで、様々な可能性が広がってきて、今は本当に楽しく仕事をしています。
お茶は1つの葉っぱから、紅茶・烏龍茶・緑茶・ほうじ茶・番茶 と様々なお茶が作られます。材料は同じで、製造工程が違うだけなんですね。曲風園でも曲さんが新たに紅茶の製造・販売を始めたそうです。
一番の心配は「霜」。1年間育ててきたものが、1度の霜で一瞬にしてやられてしまうことも。でも、自然の中での仕事は本当に楽しい!
また、日本茶インストラクターの資格も取って、日本茶の文化を守って広めていく活動もしています。ぜひ急須でお茶を飲んでください!
子供たちには「失敗を恐れずに挑戦しよう!目標がなくても、目の前のことを頑張って」と伝えました。
  

続いて、フォトグラファー・上野さん。

上野さんは最初に「この写真いいでしょ!」 (この記事の先頭のイメージ) 。これは最近、息子さんが撮ってくれたもので、写真には人と人の関係が写るといういい例ですね。
池田町にある「上野写真館」の4代目、今年で創業創業110年! 最近は、10歳の息子さんと一緒に剣道もやっているそうです。
小さいときは幼稚園の先生に憧れていたけど、高校のときには進路を家業のカメラマンに決めて写真の大学へ進学。だけど、嫌になって辞めて帰ってきました。
それでもまた撮影を手伝う中で、七五三の撮影のフォローで子供の相手などをしていたら、とても喜んでくれて、この仕事の楽しさにあらためて気付いたのでした。
そして写真の専門学校に入りなおして、他の写真館で修行してから、徳島に戻り、今に至ります。(全国コンテストで全国2位にもなった!)
まちの写真館の仕事は、「時代・人・地域をつなぐ仕事」で「地域に根ざす」もの。そして、たくさんの人に出会えることが、一番の魅力です。
今やっていることを一生懸命にやることが次に繋がるので、中学生活を楽しんで、いろんな人に出会って、人生を豊かにしてください。と伝えました。
  

3人目は、田舎で0を1にする人・横川さん。

横川さんは西祖谷地区で生まれ育ちました(曲さんよりもっと奥)。西祖谷中学校から辻高校と進んで、香川の専門学校へ進学するも、1年で中退して地元に戻りました。そして観光ホテルで5年間働いて、ふとしたキッカケから2017年に未経験でバー(Bar Rokudenashi)をオープン。お酒の作り方は後からGoogleで学んだ(笑)。
2018年には有志団体「イケダアップ商店」を結成、2020年には「株式会社Fobs」を設立して、地域活性化に取り組んでいて、2021年には道の駅大歩危にジビエバーガーの店「Cafe&ジビエ」も開業と大活躍!
田舎には何もないから、ないなら自分で作ろう! と、いろんなことに取り組んできました。これらの活動の基本は「楽しいことをやろうよ!」です。
でも、最初からそうだったわけではなく、夢もなくて都会へ行きたいとも思ってました。でも、すべては人と繋がることで、できることが増えてきました。
振り返ると、夢がなかったのは「何も知らなかった」からで、いろんな人に出会って知ることで、自分の可能性も広がりました。
みんなに「積極的にたくさんの人に出会ってください」と伝えました。
  

次は3つに分かれてワークショップの時間。
曲さんは調理室で、「 ほうじ茶を作って味わってみよう!」。

曲さんが作ったお茶の葉をフライパンで炒って、ほうじ茶を作りました。
そして、その葉を各自が急須に入れて、湯飲みで味わいました。
いい香り、いい味でした!
(曲さんが、「急須+湯飲み2個」のセットを人数分用意してくれたので、道具を共用せずに、体験できました。)
  

上野さんは2-A教室で、「友達のポートレイトを撮ってみよう」。

上野さんが、仕事で実際に使うプロのカメラを2セット用意してくれました。
生徒たちは、お互いのいい表情を引き出すように声掛けを工夫したりして、いい写真がいっぱい撮れたようです。
  

横川さんは2-B教室で、「 ジビエと自分の好きなものでオリジナルハンバーガーを考えよう」。

まずは自分の好きなことをどんどん出すことから始めて、それらを元にいろんなアイデアメニューが出たようです。
一番いいアイデアは、実際に横川さんのお店で出すことになるかもとのことで、こちらも楽しみですね。
  

各ワークショップを終えてから、シェアタイムとしてもう一度全員集まり、ワークショップの振り返りを行いました。
また、生徒みんなに夢を書いてもらいました。夢はどんどん語って応援団を増やしていって欲しいですね。
  

多彩な3人の講義・ワークショップでワイワイ楽しい時間でしたね。
生徒たちは、今回も身近にいろんな大人がいることをしっかりと感じてもらえたと思います。
何かしらみんなの気付きになればいいなぁ。

三好中の子供たち、みんな夢に向かって突き進めー!
いつも応援してるでー!
  

講師のみなさん、本当にありがとうございました!
  

あー、今回も楽しかった。
これからもよろしくおねがいします。
  

文/谷脇研児