おとなカタログ#50@瀬戸中
投稿日: カテゴリー: イベント

こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2023/02/24(金)は鳴門市の瀬戸中学校にて、2年生に身近なキラキラ大人3人
 ◎建築家:福田 頼人 さん:くすの木建築研究所(鳴門市)
 ◎ワイン屋さん:上田 ゆりえ さん:ドイツワイン専門店エルムンド(鳴門市)
 ◎自転車屋さん:赤谷 亮一 さん:サイクルスペースUZU(鳴門市)
が授業をしてくれました。
そして、今回でなんと50回目となりました! ありがとうございます!

 

まずは、私・谷脇から自己紹介や仕事についての話をしてから、3人に15分ずつ話してもらいました。
トップバッターは、建築家・福田さん!

福田さんは両親が鳴門出身で、自身は大阪で育ち、小学生のときはペンキ屋さんに憧れていました。
中高ではラグビーに熱中して、ものづくりや絵を描くのが好きだったので、美術系の大学の建物をデザインする学科に進学。
卒業後に徳島に来て、設計の仕事をスタートし、これまで古民家を改修してカフェやレストランとして再生させたり、住宅などさまざまな建物を設計してきました。設計の仕事は、子供たちが好きなゲーム「マインクラフト」と似たアプリを使うので、みんなにもイメージしやすいでしょう。
福田さんは、県内の伝統的な建物の調査や保全活動も行っていて、デジタルデータ化も行っています。
鳴門市には世界が認めた増田建築がいっぱい残っていて、瀬戸中の近くも、瀬戸幼稚園や島田小学校などいっぱいありますよ。
これから鳴門市新庁舎や、徳島市の徳島文化芸術ホールも新しく建てられるので、徳島・鳴門がどんな風景になっていくか、また想像してみてください と伝えました。

 

続いて、ワイン屋さん・上田さん。

上田さんは鳴門市大麻中学校に通っていた頃は、ピアノと阿波おどりに熱中していたそうです。鳴門高校・徳島大学と進み、大学卒業時になりたいものがなくて焦ったけど、ふと「夢=職業」でなくてもいいんだ と気付いて、「こんな人になりたい」「あんな人にはなりたくない」という思いから、仕事は「目的」ではなく、なりたい自分になるための「手段」と考えました。
ワイン屋さんになったキッカケはお父さん! 上田さんが中学生のとき、お父さんがドイツ館の運営の仕事をしてからの流れで、ドイツワインの輸入・販売を始めました。すごく大変そうだけど、すごく楽しそうに仕事をしていたそうで、上田さんも、それを手伝いたいと思ってワイン屋さんになりました。今では、この仕事は天職!と思えて、すごく楽しいそうです。
生徒たちには、今夢がなくても全然大丈夫。勉強は無駄にならないのでしっかりやって、優しい大人になって、なりたい自分になってください と伝えました。

 

3人目は、自転車屋さん・赤谷さん。

赤谷さんは兵庫県川西市出身で、子供の頃からプロサッカー選手を目指して、ずっとサッカーばかりの生活でしたが、夢破れて20歳で大型スポーツ店に就職。サッカー売り場に行きたかったのに、自転車(スポーツバイク)売り場の担当に。自転車はママチャリしか知らなくて不安でしたが、自転車を直す喜びを知ったことから、自転車がどんどん好きになりました。次に全国チェーンの自転車屋さんに就職して、いろんな自転車で技術を習得。5年前にここ鳴門市に移住して来て、自転車屋さんを始めました。
仕事では、古くなった自転車も直して、一台の自転車をより長く乗ってもらえるように心がけています。また、普段の仕事に加えて、芸能人のCM撮影を手伝ったり、鳴門市内でサイクリングイベントをしたりと、自転車の仕事は無限大です。
鳴門市では、淡路島とを結ぶ大鳴門橋に自転車道路を整備する計画が進行中で、2028年度には「渦潮の上をサイクリング」という素晴らしい体験ができるようになる予定です! なのでそれと合わせて、鳴門市内を自転車がより快適に乗れる環境にしていきたい と語りました。

 

次は3つに分かれてワークショップの時間。
福田さんのワークショップは「「鳴門ってどんなところ?」わたしの好きな場所みつけよう!」 。

鳴門のいいところを3チームに分かれて地図に書き込んでもらいました。
1建物、2食べ物、3デートスポット、4観光、5街並み、6イベント について みんな調べてきてくれてて、鳴門に詳しかったですね。
各チームのイチオシは、 
・道の駅くるくるなると
・鳴門の阿波おどり(大道銀天街)
・櫛木海岸(瀬戸中から近くのデートスポット)
でした。

 

上田さんのワークショップは、「ヴォルティス限定メニューを考えよう」。

ヴォルティスホームゲームにて、g’suffa Prost! (ズッファプロースト!)というお店で限定メニューを販売している(今年はバックスタンド側)ので、そのメニュー開発をしてもらいました。短い時間だったけど、2チームで2つずつ、メニュー名と特徴をまとめてもらいました。
●1「鬼に金棒」なると金時を使った大学いも、アーモンドクラッシュをまぶして金棒ぽく
●2「ちくわの実 」ちくわの中にごはんと鯛が入ったちくわスティック
●3「勝チュロス」なると金時を使ったチュロス、青シロップあり・なしが選べる
●4「勝利を掴めめで鯛ホットドッグ」れんこんチップスと鯛の天ぷらをはさんだホットドッグ、必勝しょうゆソースorがんばるバルサミコソース を選べる
どれも普通に商品化できそうなメニューです。本当に商品化できたら、みなさんには値引きします(笑)。

 

赤谷さんのワークショップは、「自転車を整備してみよう」。

自転車の整備の体験ということで、2つの重要なポイント「ブレーキ」と「タイヤの空気」について整備してもらいました。
ブレーキの構造について理解して、ブレーキが効かないときの調整を体験してもらいました。
タイヤの空気については、タイヤ本体ではなく、その栓の部分にある「虫ゴム」を知って、その交換を体験してもらいました。
生徒さんたちは、実際に自転車通学の人など、知らなかったことが知れて、とてもいい学びになったようです。

 

各ワークショップを終えてから、シェアタイムとしてもう一度全員集まって、ワークショップの振り返りを行いました。
また、生徒みんなに夢を書いてもらいました。夢はどんどん語って応援団を増やしていって欲しいですね。   

 

多彩な3人の講義・ワークショップでワイワイ楽しい時間でしたね。
生徒たちには、身近にいろんな大人がいることをしっかりと感じてもらえたと思います。
何かしらみんなの気付きになればいいなぁ。

瀬戸中の子供たち、みんな夢に向かって突き進めー!
いつも応援してるでー!
  

講師のみなさん、本当にありがとうございました!
  

文/谷脇研児