アーカイブ業務で昔の自分に出会う
投稿日: カテゴリー: のこす

えんがわオフィスでは、テレビ番組のアーカイブ業務を行っています。
(参照:「テレビ番組のアーカイブやってます」
地元徳島のケーブルテレビ局・テレビトクシマさんから番組収録したビデオテープをお預かりして、それを動画データとして整えて保管していく作業を実際に行っています。

これまでもテレビトクシマさんのいろんな番組をアーカイブしてきましたが、先日同僚が「昔の谷脇さんが映ってる」と教えてくれました。
確認すると、1996年5月放送の「こんにちは徳島市です」の番組内「まちの仲間たち」コーナーに私がしっかり映っていました。

現在46歳のオジサンの、27歳の頃の若々しい様子が映っているのです(笑)。
思いがけないところで、昔の自分に対面することになりました。

実は私は20年以上前には、現在Jリーグ2部(J2)に所属しているプロサッカーチーム「徳島ヴォルティス」のサポーターをやっていて、この1996年には1年だけその団体「サポーターズクラブ:通称S-CLUB(エスクラブ)」の代表をしていたのです。
(当時のサッカーチーム名は「大塚FCヴォルティス徳島」で、私たちはJリーグ入りを目指して応援やいろんな活動をしていました。)

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その当時、テレビトクシマさんはヴォルティス徳島の試合をよく中継しており、この特集はサッカーリーグJFLの開幕戦やそれまでのサポーターの活動の様子をまとめた映像でした。その映像から少し紹介します(テレビトクシマさんにご協力いただきました)。

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若い! 当時のサポーターズクラブの代表は「団長」と呼ばれました(笑)。 髪がまっくろ!

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この年の開幕戦(1996.04.21)はお隣の香川県での開催で、私たちサポーターズクラブ一同はバスをチャーターして乗り込んで応援したのでした。

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チームに熱い視線を送る若者たち(笑)。

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熱戦は我らの勝利!(大塚FCヴォルティス徳島 4-3 西濃運輸)
興奮状態でインタビューに応える若き日の私。

少しだけ説明すると、、、
この年は、これらのサポーター活動を立ち上げた初代団長の「ひぃさん」こと浜口斉(ひとし)さんが体調不良になったので、彼から団長を引き継いで活動した1年でしたね。
とても偉大な人の後任で大したこともできませんでしたが、今ではとてもいい思い出です。
(ひぃさんはその後2006年に41歳で亡くなってしまいました。非常に残念です。)

当時は平日の昼間に、山の中にある徳島市球技場でのゲームもあって、観客は私たちサポーター数人ということもよくありました。
ホームゲームでもユニホームを着て応援するのは私たちコアサポーター10~20人くらいでした。
でも、これらの活動の継続が2004年徳島ヴォルティスJリーグ加盟に繋がっていったことを実感しています。
すべては浜口さんの熱い思いから始まったのです。
現在の徳島ヴォルティスを応援する人にも、そんなことがあったことを知ってもらえたらうれしいですね。
(そんな徳島ヴォルティスの歴史については、私も寄稿しているこちらの本をどうぞ 
 →「徳島ヴォルティス栄光への軌跡」)

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番組内の映像より、前年1995年の応援風景・左端の背の高い人が浜口さん。

と、約20年前のちょっとした映像から、当時の熱い思い出がよみがえって、熱く語ってしまいました(笑)。
同じように50年・100年前の映像を見れたら、きっともっとおもしろいだろうなぁ。

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19年経って、若者はオジサンになりました(笑)。

どんな映像でも、時間が経てば経つだけより価値が高まるのだと思います。
みなさんにもぜひ地域や家族の古い映像を大切にして、未来に残していって欲しいですね。
それはきっと、未来の人にとても感謝されると思いますよ。

特にローカルのテレビ局にはそんな「地域の貴重な映像」がいっぱいあるでしょう。
それをうまく活用できれば、その地域の人にとってもうれしいし、それ自体が地域の価値を高めることに繋がると私は思っています。
テレビトクシマさんでもVOD(テレビ番組をいつでも好きなときに見れる)サービスを始める予定だそうですよ。
ということで、映像アーカイブについてのご相談はえんがわオフィスまでどうぞ!

文/谷脇研児