おとなカタログ#10@撫養小学校
投稿日: カテゴリー: イベント


こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
今年度最初の授業は鳴門で初開催!
7/4(水)に、鳴門市撫養小学校6年生に鳴門市に関わるキラキラ大人3人
 ◎「野菜ソムリエ」高井 綾子(たかい あやこ)さん(Amuse合同会社
 ◎「サッカーコーチ」柘植 竜治(つげ りゅうじ)さん(徳島ヴォルティス株式会社
 ◎「番組制作・リポーター」岡本 百代(おかもと ももよ)さん(株式会社テレビ鳴門
の授業を受けてもらいました。
 
私・谷脇の自己紹介(「はっぴょう名人」作ったことが大ウケ! 柘植コーチが選手のときの大塚FCを応援していたことも)や、これまでの「おとなカタログ」のキラキラ大人の説明などしてから、今回のキラキラ大人3人に15分ずつ話してもらいました。
 
まず、最初は野菜ソムリエの高井さんです。


野菜ソムリエとは、「野菜や果物についてみんなに知ってもらう仕事で、野菜のスペシャリスト」とのこと。
高井さんはとにかく徳島の野菜が大好き!で、東京や大阪に野菜を持っていって販売・PR活動をしています。
安心・安全を確かめるために常に畑まで足を運んで自分の目で確認するとともに、「おいしい」をより具体的に、かつ野菜たちのドラマも含めて伝えるようにしています。
徳島の野菜や果物は海外の人にも評価が高いので、これから農業する人はグローバルを意識してみて とアドバイスも。
最後に「あなたのおいしいを人に伝えてみましょう(おいしいを伝えるのって難しいよ)」と子供たちに伝えました。
 
続いて、サッカーコーチの柘植さん。


岐阜県出身の柘植さん、小学校2年からサッカーを始めてからずっとサッカーに関わっていて、現在は徳島ヴォルティスで子供サッカースクールをはじめ、幼稚園や小学校へ出張して教えたり、シニアや障がい者の方との交流にも力を入れています。
子供の頃からのサッカー写真で小中高の思い出を語ってくれ、大学は鹿児島の鹿屋体育大学に進んで九州選抜キャプテンにも。
そして現徳島ヴォルティスの前身の大塚製薬サッカー部(大塚FC)で、念願のサッカー選手になりました。
でも怪我もあり2年でクビに! 当時の部長さんがコーチに誘ってくれ、悩んだ末に指導者の道へ進みました。
なんとその時初めて教えた子が、いま現在コーチになって、柘植さんと一緒に子供たちに教えているそうですよ。
 
最後に鳴門の人にはおなじみ?の岡本百代さん。


岡本さんは鳴門のケーブルテレビ局で働いていて、「ももよのおてんば日記」という番組を(自分1人で企画・撮影・編集して)放送しているので、鳴門の方には結構知られている存在です。子供たちも2/3くらい知ってましたよ。(ももよさん大喜び)
実際に撮影で使う600万円のカメラを子供に持たせたり、もじゃもじゃ集音マイクも触ってもらったりで、子供たちも大喜び。
岡本さんは、子供の頃の夢がテレビのリポーターだったので、夢が叶ったのです。それは「本気」で取り組んで来たから。
テレビの仕事で大事なことは「本気で取材する(聞く)」こと。本気で聞いて質問しての繰り返しが番組になるのです。
みんなにケーブルテレビで働いて欲しくて、「ケーブルテレビで働こう!」をみんなで何度もコールして終わりました(笑)。
 
続いて3つのグループに分かれて、ワークショップを行いました。
高井組は「あなたがこの野菜を売るとしたら」と題して、調理室で4種のじゃがいもを茹でて食べ比べ。



今が旬のじゃがいも4種(レッドムーン、キタアカリ、インカのめざめ、デストロイヤー)の色や形を確認してから茹でました。
そして、茹であがったものを食べ比べ。結構味が違って、みんなそれぞれ自分の言葉で売り方・売り文句を考えました。
子供たちは「いろんなジャガイモがあって、おいしかった!」「インカのめざめがおいしい!」「デストロイヤーがおいしい!」と、それぞれの違いをしっかり認識したようです。
 
 
柘植組は「ボールは友達」と題して、体育館でいろんなゲームを行いました(先生も参加)。



ボールなしでコーンを倒せるかチーム対決、ドリブルゲーム、リフティング、試合とやって、みんな汗ビショビショに。
柘植さんは、
 ・勝った負けたの結果だけでなく、その前に何をやったのか(楽しさ・仲間と協力したこと)をしっかり感じよう
 ・そして、スポーツは相手がいるからできること! だから相手に感謝して、握手して終わろう
ということを伝えていました。
子供たちは「やっぱりサッカー楽しい!」「みんなでやって楽しかった!」とがっつり楽しめたようです。
 
 
岡本組は「撫養SHOW TVをつくろう!」と題して、毎日5分放送される設定の撫養小情報番組「撫養SHOW TV」を作るもの。



司会・リポーター・ゲスト・ディレクター・タイムキーパー・照明の6つ役割で番組作りを体験しました(x2班)。
司会がニュースを伝え、ゲストコーナーでリポーターがゲストにインタビューする形の番組を、子供たちが台本づくりから。
岡本さんからはインタビューのコツとして、5W1Hを聞くことなどをアドバイス。
撮影は岡本さん。出演組は恥ずかしがってうまくしゃべれない子もいましたが、みんなでいろいろと工夫してやりとげました。
(ちなみにゲストが最近ハマっているものはそれぞれ、ある男子はフォートナイト(ゲーム)、ある女子はスキップでした)
子供たちは戸惑いながらも、伝えることの難しさやコツを理解していきました。
なんと後日、今日の内容を岡本さんが編集して番組を完成させ、学校にDVDを持ってくるそうですよ。(そりゃ大変だぁ)
 
 
最後はまた全員で集まって、シェアタイム。
それぞれのワークショップの活動の様子を共有してから、みんなの夢を聞きました。


テニス選手、歯医者、サッカー日本代表、大工、ゲームクリエイター、番組づくり、洋服デザイナー、結婚式プランナー、YouTuber、弁護士、パティシエ、看護師、文具屋などなど。
大人にも夢を聞きました。
 高井さん「野菜ソムリエとして「口福(こうふく)」をみんなに広げていきたい」
 柘植さん「サッカーを通して、人が喜んで、笑顔になってもらえる活動をしたい!サッカー人!」
 岡本さん「力もち大会優勝!」(「おてんば日記」でチャレンジ中。来年1月が本番)
 谷脇「サーファー、サーフボードに立ちたい」
夢は声に出すほど、応援してくれる人が増えるので、子供たちにはこれからもどんどん夢を語って欲しいですね。

そして最後にひとことずつ
 高井さん「いろんなところでいろんなことしてたら夢は叶います。楽しんで!」
 柘植さん「夢に近づくためには、人よりその夢を好きになるのが近道。最後は気持ち、あきらめずに頑張れ!」
 岡本さん「あきらめないで「本気」で頑張れ、その頑張りを必ず見てくれている人がいて、夢は叶う。」
 谷脇「失敗はチャレンジしたことなので全然OK! どんどん失敗して、どんどん成長してね。」
と伝えました。


締めくくりに記念撮影して終了。子供たちもおつかれさまでしたー。
 
後日、先生から子供たちの感想を送ってもらいました。そこには
 「今まで仕事は楽しくないと思ってたけど、自分がやりたいこと・楽しいことをするのが仕事なんだと思います。」
 「(柘植さんの言葉で)相手がいるから楽しく・悔しいということを忘れずにいきたいと思います。」
 「岡本百代さんみたいに失敗してもいいから何事にも本気でチャレンジして、あきらめないようにしたいです。」
というような言葉がいっぱいでした。しっかり伝わったようで本当に嬉しいですね。
 
講師のみなさん、本当にありがとうございました!
あー楽しかった。
 
 
文/谷脇研児