おとなカタログ#12@鴨島第一中学校(1日目)
投稿日: カテゴリー: イベント


こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2018/09/21(金)は、鴨島第一中学2年生(3組4組の約60人)にキラキラ大人3人
 ◎「コピーライター」新居 篤志 さん
 ◎「食育係」樋口 明日香 さん
 ◎「建築家」島津 臣志 さん
の授業を受けてもらいました。
今回は学校側からの「独立している人」または「商品を作って売ることに関わる人」という要望により、この3人になりました。
 
私・谷脇の自己紹介やサテライトオフィスの紹介、これまでの「おとなカタログ」のキラキラ大人の説明をしてから、3人に15分ずつ話をしてもらいました。
 
 
まずは、コピーライターの新居さんです。


新居さんは、ここ鴨島一中の卒業生で、私谷脇のジャストシステム時代の先輩にあたります。
コピーライター新居さんの代表的な仕事としては、阿波おどりのポスターが有名です。
「無敵の二拍子。」「神の二拍子、街を舞う。」といったコピーを見たことある人も多いはず。
コピーのコツは「説明しない」「言いたいことの世界を広げてみる」「なんだろう?と思わせる」。
 2+3=□ といった答えが一つの問題ではなく、
 □+△=5 のように、答えが無限にある問題が社会人になったらいっぱい出てきます。
そして、答えは自分の中にある! と伝えてくれました。
 
 
続いて食育係の樋口さん。

樋口さんは徳島市出身で、神奈川県で小学校の先生をした後に徳島に戻ってきて、個人的な活動としての「パン先生」と、神山町の農業の会社「Food Hub Project」での食育係の2つの仕事をしています。
食育とは「食べものとの関係性を育む」ことで、樋口さんは神山町内の子どもたちに食について学ぶ機会をいっぱい作っています。
保育園児・小学生は、野菜や米を育てたり、収穫したものを売ったり。
高校生は、こんにゃく作ったり、オリジナル弁当を作って売ったり、小学生が考えた給食メニューを調理してみんなで食べたり。
そして、できるだけ地域で採れたものを使って、食べものを作ってみて と伝えました。
 
 
3人目は建築家の島津さん。

島津さんは徳島市出身で、現在は佐那河内村に住む建築家です。
子供の頃からサッカーに熱中してましたが、絵を描くことも好きだったことから設計に興味があって建築家になりました。
建築家に必要なスキルは「デザインする力」「コミュニケーション能力」「粘り強さ」で、自分が作りたいものを説得すること。
同級生やサッカーの友人からも仕事をもらうこともあるそうです。
「目の前のことをきちんとする。自分のやり方で。」そうやってると次に繋がっていく と伝えました。
 
 
次にワークショップ。


新居さんのワークショップは、鴨島の観光資源・コンテンツのキャッチコピーを考えるもの。
なかなか生徒たちには難しく、思うように進みませんでしたが、どうにかひねり出しました(笑)。
「吉野川に舞う花びら 吉野川花火大会」「楽しさ爆発 五九郎まつり」etc.
言葉にするのは恥ずかしい・めんどくさいけど、それを訓練しておくと、いろんなことに役立つと教えてくれました。
 
 


樋口さんは、素材も地元徳島の物を使っての「くるくるきなこクッキー」の作り方を教えてくれました。
この授業のしばらく後には、鴨島町内のイベントで中学生たちが何か食べものを作って売る活動が予定されていたので、生徒たちは楽しみながらも真剣に取り組んでいました。
このクッキーは簡単にできるので、生徒たちから家で作ってみたいという声が多かったですね。
 
 


島津さんは、「カプラ」というかまぼこ板風の積み木100個を使って、敷地の上にできるだけ大きくて美しい建物を建てるもの。
不規則に切り取った用紙を敷地として、その上にカプラを積み始めました。
最初なかなか手が動きませんでしたが、頑張ってそれぞれのやり方で建物を作りました。
 
 
最後にシェアタイムとして、もう一度全員集まって、ワークショップの振り返りと生徒みんなの夢を聞きました。
 甲子園出場!、IT社長、空手オリンピック選手、漫画家、ダンスの先生、ラーメンの店長、中学校の体育の先生
などなど、みんな夢に向かってどんどん進んで欲しいですね。
そして、キラキラ大人からメッセージを伝えてもらって授業は終了。

講師のみなさん、本当にありがとうございました!
(この1週間後には、鴨島第一中学2年生の残りの1組2組に授業をすることになります)
 
 
文/谷脇研児