こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2021/01/20(水)は鳴門市の大麻中学校にて、2年生に近隣のキラキラ大人3人
◎農家:佐々木 栄治 さん:佐々木農園(鳴門市)
◎ワイン屋さん:上田 ゆりえ さん:ドイツワイン専門店L-mnd(エルムンド) (鳴門市)
◎建築家:福田 頼人 さん:くすの木建築研究所(鳴門市)
が授業をしてくれました。(佐々木さん、上田さんは大麻中の卒業生!)
まずは、私・谷脇から自己紹介や仕事についての話をしてから、3人に15分ずつ話してもらいました。
そして、生徒たちの先輩、農業の佐々木さんからスタート。
佐々木さんは大麻中の卒業生で、この日約20年ぶりに学校に来て、校舎が新しくなってて、自動ドアでびっくりしたそうです(笑)。
実家の佐々木農園を継いで、れんこん・いちご・お米・梨を作っています。
いちご狩り、徳島マルシェ出店、(関東から)大学生インターンシップ受け入れ、海外実習生受け入れ、県内の大学生と農業イベント開催など、農作物を作るだけでなく、楽しみながらいろんな活動に取り組んでいます。
中学校のときはソフトボール部で活躍! 全国準優勝したときの石碑が今も学校に残っていて、名前も載ってますよ!
大学までソフトボールをしていましたが、卒業時に特にやりたいことがなくて、なら実家の農家をやってみよう!と福岡から帰ってきました。
当時は農業をやる若者が少なくて、雑誌や新聞・テレビでよく取り上げられました。
生徒たちには、夢がなくても全然オッケー!でも、どんどんチャレンジしよう!と伝えました。
続いて、これまた先輩のワイン屋さんの上田さん。
上田さんは、この大麻中学校時代はリコーダー部で活躍していたそうです。
旦那さんも大麻中の同級生!近くに出会いは転がっているとアドバイス (笑) 。
鳴門高校・徳島大学と進んで、教育実習でこの大麻中学校にも来ました。
大学卒業時になりたいものがなくて焦ったけど、ふと「夢=職業」でなくてもいいんだ と気付いて、「こんな人になりたい」「あんな人にはなりたくない」ということを考え、仕事はなりたい自分になるための手段と考えました。
ワイン屋さんになったキッカケはお父さん!お父さんは地元で別の会社をしていましたが、上田さんが中学生のとき、町おこし目的でドイツ館でイベントを開催したことから、ドイツワインを輸入・販売する会社をあらたに立ち上げて、すごい大変そうだけど、すごい楽しそうに仕事をしていたそうです。
それで、上田さんも、その仕事を手伝おうとワイン屋さんになりました。
今では、この仕事は天職!と思えて、すごく楽しいそうです!
生徒たちには、今夢がなくても全然大丈夫。優しい大人になって、なりたい自分になってください と伝えました。
3人目は、大麻町に住んでる建築家の福田さん。
福田さんは両親が鳴門出身で、自身は大阪で育ち、中高ではラグビーに熱中。
でも大学受験に失敗。あらためて自分の好きなこと得意なことを整理して、絵を描くのが好きなことを再認識し、美術系の大学の建物をデザインする学科に進みました。
大学卒業後に徳島へ。設計事務所に就職して、 おじいちゃんの家に住むことに 。なんと、この大麻中学校の校舎もその設計事務所が担当していて、完成時に福田さんも確認に来たそうです。この日、10数年ぶりにこの校舎に来て、みんながキレイに使ってくれていてとても喜んでいました。
建築家の仕事では、店舗や自宅などさまざまな建物を設計する他、県内の伝統的な建物の調査や、保全活動もしています。
また、この鳴門地区は、海の幸も農作物も豊富だし、建物も国の重要文化財・宇志比古神社、阿波神社、霊山寺、大麻比古神社、大谷焼、松浦酒造・福寿醤油と伝統的なものがいっぱい。さらに、鳴門市文化会館など世界が認めた増田建築も残っていて、本当にすばらしい地域なのをぜひ知っておいて と伝えました。
次は3つに分かれてワークショップの時間。
佐々木さんは2-1教室で、「れんこんクイズ」。
ここ鳴門は全国2位のれんこんの産地!ということで、まずはれんこんクイズでみんなにれんこん博士になってもらいました。
そして、最後にれんこんのPR方法を考えてもらったところ、
鬼滅の刃「れんこんの呼吸 一の型 ・・・」というキャッチフレーズ(ねずこはれんこんを咥えている(笑))や、自分たちが小学生のときに作った「レンコン音頭」と、最近作られた「コウノトリ音頭」との共演 といった楽しいアイデアが出ていましたよ。
上田さんは会議室で、「自分でお店をやるとしたら何の専門店にする?」。
上田さん自身がドイツワイン専門店をしていることから、自分で専門店をやるとしたら、何の専門店? 店の名前は? どこに出店? 主力商品は? などを各班で考えてもらいました。
○徳島駅前で、キムチ鍋とモツ鍋の店「鍋家族」
○アメリカのオフィス街で、魚の解体ショーが目玉のお寿司の店「We love SUSHI」
など、短い時間でしたが、みんな頑張ってアイデアを完成させてくれました。
福田さんは2-2教室で、「鳴門のいいところマップを作ろう」。
自分たちの町・鳴門を楽しい町にするために、まずは現在の「いいところマップ」を作ってもらいました。
ある班の発表内容
<いいところ>
渦潮、妙見山、UZU PARK、ポカリスエットスタジアム、丸亀(うどん)、
大塚国際美術館、なるちゅるうどん船本、ドイツ館、ちょっとよっ亭、
Teko teko(鉄板焼)、オロナミンC球場
<きらいなところ>
なし!
<あったらいいな>
びっくりドンキー、ドーム球場、ショッピングモール
どの班も、鳴門にはいいところいっぱい! で、嫌いな所はなし! みんな地元を愛しているのがよくわかりましたね。
各ワークショップを終えてから、シェアタイムとしてもう一度全員集まり、ワークショップの振り返りを行いました。
多彩な3人の講義・ワークショップでワイワイ楽しい時間でしたね。
生徒たちは、今回も身近にいろんな大人がいることをしっかりと感じてもらえたと思います。
何かしら子供たちの気付きになればいいなぁ。
大麻中の子供たち、みんな夢に向かって突き進めー!
いつも応援してるでー!
講師のみなさん、本当にありがとうございました!
あー、今回も楽しかった。
これからもよろしくおねがいします。
文/谷脇研児