おとなカタログ#39@美馬中学校
投稿日: カテゴリー: イベント

こんにちは、おとなカタログの谷脇です。
2021/12/08(水)は美馬中学校にて、1年生に近隣のキラキラ大人3人
 ◎和ごころアーティスト:中村 有希 さん:心の甘味処 ふるる庵(脇町)
 ◎うっかり冒険家:新居 拓也 さん:剣山頂上ヒュッテ(つるぎ町)
 ◎デザイナー:藤田 景子 さん:Ama Design(美馬町)
が授業をしてくれました。
藤田さんは、ここ美馬中の卒業生です!
 

まずは、私・谷脇から自己紹介や仕事についての話をしてから、3人に15分ずつ話してもらいました。
そして、 和ごころアーティスト・中村さんからスタート!

中村さんは、宮崎県日南市出身で、2019年に美馬市に移住してきました。着物が普段着で、1年360日以上が着物。とにかく「和」が大好き! 和の心を通じて人々の人生をより豊かなものにする「和ごころアーティスト」です。
最初のキッカケは幼稚園でのシャカシャカ茶道体験で、小4でお茶を習って和に夢中になり、中学校進学時は馬での通学を画策したそうです(笑)。
保育士を目指していましたが、大学出願の直前で進路変更して、国文学を学ぶことに。短大ではとにかく好きな古典の世界を学びたいだけ学んで、本当に楽しかったそうです。
その後、地元で図書館司書として6年勤めましたが、着物で仕事ができないこともあって辞めて、念願の禅寺修行(京都)をして、その後11都道府県を「和とは何か」を探求して巡っている中で、東京のシェアハウスで世界を回っているプログラマーから徳島・美馬の町づくりがおもしろいと聞いて、美馬に来ました。
そして、ご縁がどんどん繋がって、あっという間に「着物で毎日働く、抹茶を出すカフェ」を実現しました(ふるる庵)。
子供たちには「大人になるのは楽しい! 希望を持ち続けよう!」と伝えました。
  

続いて、 うっかり冒険家・新居さん。

新居さんは、ここ美馬市出身で、穴吹川の上流の木屋平で生まれ育ちました。普段は、自分のひぃじいちゃんが始めた「剣山山頂ヒュッテ」で働いています。
中学校(全寮制・男子は卓球部のみ)のときに地元が嫌で、高校はなんとニュージーランドへ! そして、大学は京都へ。それから徳島に戻って7年間は徳島新聞の記者をしていました。
そして、記者を辞めて、今度はカナダのユーコン川(全長3,200km)をカヌーで下ることにチームでチャレンジ。2ヶ月毎日キャンプしながら進んだけど(クマの足跡が近くにあったり)、半分しか行けず、昨年残り半分の1,600kmをクリアする予定でしたが、コロナで中止。
こんなチャレンジから、アウトドア関連の講演や執筆、アウトドアショップ・アウトドアメーカーのアドバイザーなどもするようになりました。
地元が嫌だったけど、世界を回ってみて、「あ、自分の地元でもこんなことできるな!」という気付きもいっぱいあり、今では地元でいろいろやりたいと思うように。そして今年ビールづくりの会社「PADDLE BREW」を設立。来年から美馬市の素材でビールを作りますよ。
  

3人目は、 ここの卒業生のデザイナー・藤田さん。

グラフィックデザイナーの藤田さんは、ここ美馬中の卒業生! 子供時代は絵を描くのが大好きで、ジブリの映像の模写をずっとしていました。そして、小学6年生のときにカヌーイストとして世界を旅してきた作家の野田 知佑さんが始めた「川の学校」(全国から徳島に集まった子供たちと川原でキャンプしながら川遊びする)に参加して、外の世界にも惹かれ始めたそうです。
高校卒業後に京都と東京で過ごしてから、徳島の会社に就職(谷脇と同僚、まだデザイナーではなかった)。東京本社に転勤して、自分の好きなアニメを仕事にしている外国の人に出会い、刺激を受けます。
「やらずに後悔していることを始めよう」と、海外へ移住。そこでデザインの仕事を始めました。コロナの時期に日本へ帰国後、フリーランスの道を歩み始めました。
今は、神山のデザイン会社でも週2回勤務。また、うっかり冒険家の新居くんのクラフトビールプロジェクトにも参加!メンバーは川の学校の卒業生ばかり!
最後に、「自分のことを知るとラクになる」「人生=自分が自分になる旅」と伝えました。
 

次は3つに分かれてワークショップの時間。
中村さんは1-1教室で、「 筆で書かないアートな筆文字 〜来年の志を漢字一字で表現してみよう! 」。

綿棒の先をカットしたもので、来年の一文字の漢字を書きました。
 

新居さんは多目的教室で、「 一生使えるロープワークをマスターしよう 」。

ロープワーク(紐の結び方)を学んでから、2チームに分かれてシェルターづくり(シートで屋根を張る)にチャレンジしました。
 

藤田さんは1-2教室で、「 じぶんの家紋を作ろう 」。

それぞれ自分の個性(苗字・名前・場所・好きなもの)から、自分自身のマークをデザインしました。
 

各ワークショップを終えてから、シェアタイムとしてもう一度全員集まり、ワークショップの振り返りを行いました。
また、生徒に夢を書いてもらいました。夢はどんどん語って応援団を増やしていって欲しいですね。
 

多彩な3人の講義・ワークショップでワイワイ楽しい時間でしたね。
生徒たちは、今回も身近にいろんな大人がいることをしっかりと感じてもらえたと思います。
何かしら子供たちの気付きになればいいなぁ。

美馬中の子供たち、みんな夢に向かって突き進めー!
いつも応援してるでー!

 
講師のみなさん、本当にありがとうございました!

 
あー、今回も楽しかった。
これからもよろしくおねがいします。


文/谷脇研児